トピックス  NO,0006 
 
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 文責 : 1期生 渡辺 清武 
経営の神様のもう一つの顔
 松下幸之助創業者は一代で松下電器(現パナソニック)を、世界有数の企業に育て上げられ、今も経営の神様として広くたたえられています。
 しかし、その足跡をたどりますとすぐれた経営者と、もう一つの顔が見えてまいります。
 昭和初期松下電機製作所において、社員の教育と躾を目的に社員養成所を設立されました。引き続き昭和30年代日本が発展する時代にふさわしい産業人を育成する目的で、松下電器工学院を(*1)、良き商業人を育成する目的で松下電器商学院を相次いで設立されました。
 更に、産業界だけでなく日本の国に目を向けられ、すぐれた政治家を育成するために、私財を投じて松下政経塾(*2)を設立されました。
 各方面での人づくり、人材育成に情熱をそそいで来られました。経営の神様であると同時に、偉大なる教育者ではなかったかと思われます。

*1 時代の変化(高学歴化)により、工科短期大学、ものづくり大学へと形を変えていく。
*2 松下政経塾生では、野田元総理をはじめ多数の国家議員を輩出。